介護報酬の理解は介護職も必要

介護業界全体の動向を把握しておくことは、介護職としてのキャリアプランを考える際に役立ちます。
介護報酬に関しても、介護職員の給与や介護施設利用者の受けられる介護サービスに直結しますので、介護施設従業員の立場でもきちんと理解しておくに越したことはありません。介護報酬を理解していれば、介護保険サービスで利用できる金額や日数の上限をきちんと把握できますので、介護施設利用者に見合った良いサービスを提供することに役立ちます。

介護事業所では、介護報酬請求業務をケアマネジャーが行うことも多く、人手不足で業務の忙しい現場などでは、介護報酬請求業務を手取り足取り教えてもらうことは難しく、事前に介護報酬請求業務の概要を知っておくとスムーズに業務にあたることができます。
また、ステップアップとしてケアマネジャーを目指すのであれば、介護報酬について知っておくことは、損ではありません。例えば、介護福祉士国家試験には、社会の理解の中で「介護保険制度」という項目があります、ケアマネジャー試験には、介護支援分野の中に「介護保険の基礎知識」という項目がありますので、介護報酬に関しては、介護福祉士国家試験でもケアマネジャー試験でも出題される可能性のある内容です。

介護報酬に関して理解していることは、介護業界で就職転職をする際のセールスポイントになります。介護職として介護のスキルがあることは当然ですが、介護報酬請求業務の知識やスキルを持っていれば、介護職として任せられる業務の幅が広がりますので、新たな介護施設や事業所に採用されやすくなります。